自転車ロードレースの選手にはいろんなタイプがいる。平地の高速走行が得意だったり、上り坂が得意だったり。最近それなりにロードレースに詳しくなってきたから、それぞれのタイプごとに選手の名前を挙げていくこともできるんだけど、私自身はどこに属するのかよくわからなかった。誰かと一緒に走ることがないから、自分のタイプを判断しようがないのだ。
昔は陸上競技の短距離や跳躍が得意だったから、単純に考えるとスプリンター(平地の高速走行が得意)の部類に入るのかもしれないが、当時よりもずいぶん筋肉量が落ちて自転車の最大速度も、たぶん単独でせいぜい50km・hをちょっと超えるくらいなので、あんまりスプリンター的ではない。
こないだ会社の自転車部ではじめての走行会に参加したとき、「君はクライマー(上り坂が得意)だねー」といわれた。ほー、そうなのか。確かに上り坂を好んで走るのではあるけど、なにせいつもひとりで走っているから速いかどうかは自覚が無かった。人に勝つことには興味ないけど、得意分野があるというのはうれしいもんだ。速く走るためにではなく、ツーリングでもっと長い距離を、もっと険しい山道を、もっと楽に走れるようにトレーニングするというのもいいかもしれん。