近所のコーヒー屋でくつろいでいたら、近くの席で雑誌の編集者らしき二人が話をしているのが聞こえた。なんということも無く聞き耳を立てていたけど、話の内容がめちゃくちゃに抽象的で理解不能だった。どれくらい抽象的かを真似してみたいが、私の力量ではとても再現できない。にもかかわらず、2人の議論はだんだんエキサイトしてきて互いにより抽象的な反論を繰り返しながら展開し、結果的に双方が幾分譲歩した形で抽象的な終着点を迎えたらしいことがわかった。それもたぶんだ。
いやー、わからなすぎておもしろかった。発言中の言葉の意味はすべてわかるのに、全体の文脈がまったく見えてこないという不思議な体験ができた。
こう言っては何だが、きっとミニコミの編集者だろう。大手の出版社の人間があんなわけのわからない議論しかできないのだったら笑いごとではない。