どうでもいいんだけど、という枕詞をつい日記に書いてしまいそうになる。実際、けっこうな頻度で使っている。日記なんて書いている本人以外にとっては本来どうでもよいことだから、書く意味はあまりない。でも書きたくなってしまう。とはいえこの日記を読んでいる人はたぶん3人くらいだから気にしないことにしている。そもそも私が毎日書いているこれは日記ではない気もするし。
ところで、どうでもいいことは、実はそうであるからこそ、重要だと思う。うまく説明できないが、「おいしい」と人が言っているものを食べたいと思うよりも「まずい」と言われているものの方が食べたい気持ちが強いのと似ている。
誰かのことを詳しく知りたいと思ったとき、その人が興味あることを聞くよりも、興味ないことを聞くほうが、その人のことをよく理解できることがあるというのにも似ている。誰かに2つの質問だけが許されているものとして、仮に音楽と映画は好きか、という質問をしたとしよう。そして、どちらも好きだと答えられた場合よりも、どちらも興味ないと答えられた場合のほうが、その人のことをより深く理解できたような感じがしないだろうか。