名詞に性の区別がある外国語は多いそうだ。ドイツ語なら「男性」「女性」「中性」というふうに。月は男性名詞で、太陽は女性名詞、車は中性名詞てな具合だ。名詞の持つ意味と性別とは、ほとんど無関係である(ある程度法則性があると習った気はするが)。
ならどうしてその三つの分類を「性別」として割り振ったんだろう。そこが理解に苦しむところである。「犬」、「猫」、「猿」とか「ごはん」、「パン」、「うどん」とかでもよかったんじゃないか。三つであれば何でも良いはずである。蚊取り線香はうどん名詞、発電所はパン名詞、バネはごはん名詞、というふうに。こういうことを考え出すと楽しくて飽きない。蚊取り線香はパンやごはんよりも、うどんのイメージに近い。
そもそもドイツにはうどんが無いので、そこはつっこんでもよいところである。