自転車ツーリング2日目はさっそく麦草峠を攻めるアグレッシブなプログラムでございます。

ふつうなら299号線を通って超えるんだろうけど、できるだけ交通量が少ないほうがいいので松原湖方面から上って途中から299号線に合流するルートにした。交通量の少なさという点ではこの選択は正解だったと思うが、勾配はきついっす。
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あと少しで森林限界と思わせるけど頂上の麦草峠でも森林は続いていた。
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これは299号線に入ったところ。写真ではわかりにくいが、空は限りなく原色に近いブルー。アスファルトに空の色が映るほどのまばゆい色だった。
斜度を示す看板には8%と書いてある。国道の最大斜度は8%と決められているから、これ以上厳しいのぼりにはならない。この峠は標高だけ聞くと大変なように思うが、傾斜はたいしたことないのである。途中、車に横付けされて「自転車で下から上ってきたの!?すんごいねー」なんて言われて得意にもなったが、私以外のサイクリストは少なくとも4人いたよ。
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2,127mか。スタート地点の小海が850mくらいだから一気に上った標高差は新記録になった。
299号線を蓼科高原に向けて上ってきた分を一気にどっひゃーと下る。そういえばこの自転車を買ってから一度もブレーキワイヤーを交換してないなあ、切れたりしないかなあと思った瞬間にこれまでの人生がフラッシュバックしてきそうになった。危ない。
ここからのルートはほとんどわからない。丘や畑の細い道をちくちく進んでいった。ビーナスラインを通って蓼科湖に行こうとしたが交通量が多いのですっぱりあきらめた。八ヶ岳をぐるっと半周する感じで、これまた名もなき細い道をちくちく進んで小淵沢を目指すことにした。
国道さえ走らなければ、この辺の道はどこを走っても気持ちがいい。広大な農場とゆるやかに続く坂、強い日差し。自分の呼吸と、自転車のチェーンと、鳥のさえずりしか聞こえない。
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こういう場所にきて初めて、普段の生活がいかに騒音にまみれているかがわかるのだ。中島義道みたいに神経質にはなりたくないが、そういうことに気づかなくなってしまうのは愚かだと思う。
八ヶ岳農場に寄って牛を見たかったが、なにやら家族連れがいっぱいいた。誰もがエアコンつきの車で来ていた。私ひとりだけが真っ赤に日焼けして、汗だくで、くさくて、場違いのような気がした。ここは観光地なんだなーとしみじみ思った。
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そこで見た気球はロープで地上に縛り付けられているから、これ以上高くへ上がることができない。アイスクリームを食べたが、どこにでもあるような味。
なんか、がっかりしてしまって、このあたりで見るべきものはもうない気がした。小淵沢まで下って、あずさに乗って東京へ帰ることにした。
1泊にしては若干物足りないが、得点をつけるなら今回のツーリングは68点で合格です。今日の走行距離は115km。