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- 作者: 玉川スミ
- 出版社/メーカー: くまざさ出版社
- 発売日: 1999/12
- メディア: 単行本
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古いものでお気に入りはこんなん。
月にゃ照らされ雪には降られ せめて言葉の花なりと
風がもて来る二階の端唄 思いある身の胸の釘
主(ぬし)の広げた大風呂敷に いつかこの身は包まれる
「いつか」でこの句の深みが増している。奥ゆかしくてきれいだ。「きっと」で置き換えると台無しになるのがわかると思う。
現代風のはこんなん。
あけてびっくり梅干一つ そんなことはアルマイト
おいコラ出やがれ いざというとき姿が見えぬ責任者
サラリーマン川柳みたいだ。
白帆白波沖すら見えず 都心の浜にゆりかもめ
これはよいね。