heppoco2006-08-21

当世書生気質 (岩波文庫)

当世書生気質 (岩波文庫)

ううむ、つまらん。古いというよりは、古臭いな。
明治時代の書生の気質(かたぎ)が評論風に書かれているのかと思いきや、どうでもいいような日々の出来事が淡々と追われているだけ。吉原に行ったり、肉を食ったり、金がなかったり、そういった当時の学生の生活ぶりを知ることはできるけど、それを知って何の意味があるのかと問われると・・・何もない、と答えざるを得ない。俺とおなじだーとかそういううれしさはあるかもしれないが。
文庫の能書きに「明治新文学に多大な影響を与えた」とあるが、じゃあ平成の現代にはどんな影響をもたらしてくれるのだろうか。私はそこを読み取れなかった。