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会社勤めをすると、何も考えなくなるのかもしれない。今はプロジェクト系の仕事だから毎日違うことをしているのだけど、いつも当たり前の対応をしてるだけである。電話がかかってきたら、出て、あれを早くせねばなあなどと考えて、途中で投げ出すこともないし、イレギュラーな動きをするわけでもない。意外性がまったくないのだ。
もしデイリーワークがきっちり決まっている仕事だったらもう、これ、ひどいことになりそうだ。パン工場に勤めているとして、生産管理システムとやらが「今日はうぐいすパンを2,000個つくれ」という画面を映し出し、それに応じていつも決まった作り方で、したがって何も考えずに、うぐいすパンを大量に作りだす。非常に苦痛だろう。
　
しかしどんなことでも楽しんでやろうと思えば、できると思うのだな。パンを作っていても、いろいろと妄想できる。うぐいすパンではなくして、パンうぐいすとか、つまりパンをうぐいすで包んでみたい、というのはつまらないが。
要はなんというのか、会社にいると、楽しんでやろうという発想からなくなってしまうのである。なぜかわからない。