heppoco2006-02-16

ごはん
味噌汁
ポテトサラダ
かぼちゃの煮物
 
今日わかったことでもないが、会社というのは意思決定が遅いのである。たとえば卵を買うという仕事があるとしよう。これを一人でやるならどういうプロセスになるか。財布を持って、スーパーにいって、買って、冷蔵庫に入れるだけだ。スーパーまで買いにいく時間を除けば1分もかからない。
同じことを会社でやるとすると、まず卵を買うべきかどうか、というところから考えないといけない。これが「企画」という作業にあたると思う。で企画書を作るわけだが、まあ簡単な企画書でも1人日はかかるだろう。この企画書を上司に提出するわけだが、まあ一発で通ることはまずないから、1回差し戻しをくらうことにすると、修正作業でプラス0.5人日。企画書が通ると次は経費決済がある。こういう企画を立てました。この仕事にはいくらかかりますのでなんたらかんたらで稟議をお願いいたします(企画書が通ってるんだから稟議など必要ないと思うんだが、これは私の会社特有の風習かもしれん)。これは0.5人日としよう。んで買いに行くのは外注だとすると、ああしてこうして。卵を仕入れたら台帳に記入して・・・ああもう考えるのも面倒になってきた。
まあ要するに、会社というのは慎重に慎重を重ねて、間違いのないように事を運ぶということを言いたい。卵を買いにいく程度ならポカしちゃっても問題ないがこれはあくまでも例であって、私の会社なら最低でも100万くらいの金が動く仕事をやっているわけだから、それくらい慎重にやらねばいけない、というのはまあわかる。しかしなー、誰が見ても「こうすればいい」とあらかじめわかっているような仕事でも、慎重にやらなきゃいけないことになっているのは変だと思う。もうちょっとスピーディーに運べば、利益が増えるんじゃないかと、単純に思ってしまうのだが。
私の会社はコンサルタント会社である。コンサルタントというのは、客の漠然とした思いを形にしてあげるのが仕事だ(意思決定は、基本的にはしない)。どうやって形にするかというと、大きく「調査」と「分析」という柱があるが、この二つはコンサルタントの本業であるにもかかわらず、はっきりいっておまけみたいなもんなのだ。比率で言えば2割くらいじゃないだろうか。残りの8割はというと、実はコンサルタントがオフィス内でウンウンいいながら考えているのは、もっとぜんぜんくだらないことだ。資料の見せ方とか、見た目とか。確かに資料は成果物として納品するモノだから、なおざりにできないのはわかるけれど、本業とは関係のないところでそんなにがんばってどうするの、と私は思う。調査と分析を5割で、資料はちょっと雑でもいいから5割に減らせば、今より安くできるんじゃないの。安くなるし、早くなる。
あと本業である「調査」や「分析」も、何かを発見するためにやっているのではなくて、証拠付けるためにやっていることをこの会社にきて初めて知った。卵の例をだすなら、卵を買うべきかどうかで迷っている客に対して、コンサルタントは「卵を買ったほうがいい」という結論を出すことをあらかじめ決めているのだ。卵を買うと体にいいですよ、費用対栄養価がすぐれていますよと言うことに決めた上で調査や分析をやっているように私には見える。そんなん何のための調査や分析なのよ、と言いたくもなるが、それは費用対栄養価を数字に落として客を納得させるためにやっているわけである。決して卵の効用について新しい発見をするためにやっているのではない。・・・コンサルタントの意味ないじゃん!と思う。しかも彼らの仕事の大部分は資料作りでしかないのだ。なんか変だなあと思う。
んー、まあそれは9000歩くらい譲っていいとしても、もうちょっとスピーディーに動けないものかなあ。
 
ごはん
ちくわの磯辺揚げ
ほうれん草のおひたし
ポテトサラダ
かぼちゃの煮物
 
22時にスーパーで買い物。レジ後ろにある袋詰めの棚で、「表示価格より20%OFF」とかかれたシールをひとつずつ丹念にはがしている主婦を見た。誰のために、そんな見栄を張るのだろう。ちょっと悲しくなった。
 
ごはん
味噌汁
ポテトサラダ
かぼちゃの煮物