ごはん
みそ汁
 
バイト2日め。
バイトの席は4人がけになっていて、社員の席とは隔離されている。私のとなりには女性が座っているが、一言もしゃべったことがない。斜め向かいも女性だが同じく。正面に座っている男性とは昨日喫煙室で一度話をしたが、今日は一言もしゃべっていない。なかなかいい環境だと思う。
これだけだと仕事中に一語も発していないのでは、と思われるかもしれないが、社員とは話している。私に指示をしてくれる人とで今のところマンツーマンだからその人としか話さないけれど。この社員の人がとても頭がよくて驚いてしまう。やっぱり東京大学出身の人はすごいなあ。この人が東京大学出身と聞いたわけではないが、こんな会社に来る人はたいてい東京大学じゃないかなと思う。そうでもないのかな。とにかく、少なくとも私よりは頭がいい。
 
で、その社員の人が自転車にかんしてたくさん写真をもっているので見せてもらった。日本全国の自治体の「自転車まじめ度」はこの写真コレクションを見るだけでだいたいわかる。奈良の写真もあった。奈良はけっこう劣悪だ。ストレスフリーで走れるのは平城旧跡くらいではないかと思う。飛鳥もがんばっているけどまだまだ。意外といい環境だなと思ったのは名古屋だった。ちゃんと整備された自転車道があって、車道と歩道を物理的に分離してあるからクルマの路上駐車に腹を立てることもないし、歩行者に気を使って走る必要もない。ただ名古屋は駐輪場の整備が遅れているらしいけどね。まあそれはどこも同じだ。
オランダのアムステルダムや、ドイツのミュンヘンの写真もあった。ニューヨークもあったなあ。それらの外国の写真は本当にうらやましい限りだった。日本がいかに野蛮な道路作りをしているかがいっぱつでわかるぞ。外国では自転車道が完璧に整備されているからクルマの数がかなり少ない。路上駐車なんてひとつもなかった。車線は多くても片側2車線。肩身が狭そうに走っているクルマが写っているのを見るとざまみろという感じである。これらの写真をまとめてガイドラインと称して国土交通省に見せつけてやればいいのでは。いらん高速道路なんかを作っているバヤイではないぞと。
そうだ、北京の写真が一枚だけあったが、それを見る限りではかなり整備されていて驚いた。街が広いこともあるせいか、車道もかなり広かったけど自転車道もめちゃくちゃ広い。広さではアムステルダムミュンヘンを抜いてダントツだった。私はもともと帰属意識の薄いほうだけれど、日本はだめだなあと思ってがっかりしてしまったよ。中国に先を越されるとは。
これらの外国の写真について、ちょっと気になったことを社員の人に聞いてみた。
 
「外国はクルマが少ないですねえ。クルマが少ないからこそこういった整備ができたのか、整備が進んで車道が狭くなったからクルマが少なくなたのか、どちらなんでしょうね」
「うーん、わからないけど、たぶん、クルマがもともと少なかったからこういう整備もうまくいったんじゃないかなあ」
「ていうことは、クルマが多い日本ではここまで整備するのは無理がある、ということですか」
「日本てほら、クルマのためだけに道路を作ってきたとこあるよね?だから日本でいきなりここまでやるのは、さすがに無理じゃないかなと思うけど・・・でも、ひょっとしたら外国でも整備をすると同時にクルマを減らす政策もやってたのかもしれないねえ」
 
うん、たぶんそうなのだ。日本にクルマが多いのは、クルマのための道路がたくさん作られたからだ。その道路を自転車のために作り変えれば、クルマに乗る人はかなり減るんじゃないかと思う。だから「クルマが多いから道路を作り変えるのは無理」というのはたぶん間違っているのだ。あんまり自信ないけど。
確かにクルマが多くて困っていたからこそ、今の日本のようなクルマ優先の道路がたくさんできてしまったのだろうけど、それはもう昔の話ではないだろうか。今では、ちょっと買い物に行く程度でクルマに乗ることをバカバカしいと思っているドライバーも、けっこういるはずなのだ。自転車(もちろん徒歩も)の方が便利かもしれないとは思いつつも、自転車って走りにくいからやっぱりクルマを使ってしまう、という人はかなりいると思う。だから車道を削って自転車道を作れば、自転車を活用する人は増えるんじゃないかと、そしてその数は行政やコンサルタントが考えているよりもずっと多いと私は思う。
でも、そういう潜在的な自転車ユーザの数を調べるのはとても難しそうだ。やるとすれば、クルマに乗っている人を対象に、どういう意識でクルマにのっているのかをアンケートするしかないのかな。でもそのアンケートって、かなり無理があるよね。しらないけどおそらく一度もやられたことはないとおもう。だからみんながうすうす気づいているけれど、確信をもてないから、道路の作り変えに踏み切れないでいるだけなのかもしれない。
でも、外国の事例があるのだから、それを大いに参考にすればいいのではないかなあ。下手なアンケートや調査よりも、たとえ外国であっても事例がでているのだから、もっと利用すればいいと思う。お家芸の猿真似はこういうところで発揮してほしいものだ。がんばれ日本。
 
カレーパン
あんぱん
 
昼休みにわざわざ歌舞伎町まで行ってあんぱん食ってきた。自転車があるとこういう楽しみ方もできるのです。
若い男が警察に逮捕されている現場をみた。歌舞伎町ってやっぱりそういうとこなのかな。
 
ぺヤングやきそば 超大�