ごはん
みそ汁
 
ごはん
イワシ
 
ちょう立ち読みした。面白かったのは2冊。

もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)

もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)

この本についてはいろいろ思うところはある。
正確に覚えていないけど、「自慰は異性と直接関連しなくてもよいはず」というようなところは読んでいてたいへんに驚いた。私もなんとなくそう思っていたが、誰もそんなことは言わないので・・・んー、とにかく驚いた。
明確な論拠はないんだが、これについては、いずれ考えをまとめたい。ポルノの氾濫がいけないことだとすれば、自慰の目的が画一化されすぎることにあるというか、なんというか。女の裸を見ると男は勃起するものだ、というごく当たり前のことに、なんだか私は違和感を感じる。仕事中とか本を読んでいるときとか、別にいやらしいことを考えているわけではないのに勃起することがあるように、異性と性欲と自慰は必ずしも(密接には)関連するものではない気がしている。きっとこの考えは間違っているのだろうけど、それはそれで間違っている理由をはっきりさせたい。
それはともかく、この本についてはアマゾンのレビューがえらく的外れな気がする。まあ私も人のことは言えないし、本の読み方はそれぞれでいいけど(といっておくのが無難)。ともかく世間の恋愛至上主義はちょっと行き過ぎじゃないかとか、セックスはそんなにいいもんかいな、というきわめてまっとうな疑問を抱く人ならとにかく読んで損はないと思う。濃い内容の本です。
 
リスク眼力

リスク眼力

ごくごく小さなリスクを避けるがために無駄なコストを割いてしまうことのおろかさを語る本。遺伝子組み換えは確実にいいこと(本書的には”ベネフィット”)がたくさんあるのに、あるかどうかもわからないリスクを心配して反対する人があとを絶たないのはほんとうにもうどうしようもないですね、と。狂牛病について、全頭検査が無意味だということを、いつになったらみんなわかってくれるのでしょうか、と。
いやあ、お説ごもっともなのだけど、そういう話をわからない人は、わからないんじゃなくてそもそもわかろうとしないから説得するだけ無駄のような気がする。
それに、もうじゅうぶん啓蒙したのだからもうほっといて、あとは消費者の判断にまかせておけばいいんじゃないか。つまり、スーパーではどっちも陳列したらいいのでは。牛肉や遺伝子組み換えが怖い人は、有機栽培だかの高いものをかって安心していればいいし、ちっちゃいリスクはあるけど安いならいいや、というまともな人はおいしくて安いものを食べられるから無問題だ。そしたら商品の選択の幅が広がるから消費者はみんなうれしいじゃないですか。売り手がうれしいかというと、微妙だけど。
そういえば吉野屋などの牛丼チェーンは、牛丼は売っていないけど牛肉を使った別のメニューを用意している。それはこの「消費者選択の自由」の考えの下におこなわれているのやも。
この手の本は今までけっこう読んできたので目新しい見解はなかった。けどまあ読みやすくて面白いです。ひとつ「ゲーム脳」を著者は追認していたが、あれはちょっと怪しいと思う。
 
ごはん
みそ汁
鶏のから揚げ