このサイトの写真が好きだ。
構図は安定しているし、被写体の選び方もいいし、色がとてもいい。これはなんだ、銀縁をフィルムスキャナで取り込んだらこんな色になるんだろうか。ちょっと青味がかっていて、露出は絞り気味の色。
すげーなー、阿佐ヶ谷なんて行ったこと無いのに、この人の写真を見ているとだいたい阿佐ヶ谷がどんなところかわかるもん。エッセンスを抽出しているというか、むしろディテールしか撮っていないことによって阿佐ヶ谷を表現している。いやこの人が阿佐ヶ谷を表現したいと思っているかどうかは知らんが、阿佐ヶ谷ってこんなとこか、とわかるくらいに写真が阿佐ヶ谷的だ。まあ阿佐ヶ谷の写真だけではないが。あー、私はこういう写真を撮れるようになりたい。
 
おにぎり2個
ブルーベリーヨーグルト
 
山に行ってくる。
 
山梨県高川山なる山に登ってきた。富士山が見えるはずだが、くもがかかっていて見れなかった。駅を降りたときにうっすらと見えただけ。まあそれだけなんだけど、しかしやはり富士山のけた違いのでかさはよくわかった。
高川山自体はものすごく地味な山だった。4時間くらい歩いて一人とすれ違っただけ。行く前から地味な山だろうなと思っていて、むしろそれを狙っていったのでよかったんだが、蜘蛛の巣の多さには参った。人があまり歩かないと立派な蜘蛛の巣がいっぱいできる、地味な山を登るときはそのことも覚悟していかねばならない。一時間ほど歩いてかなり嫌になって、帽子を振り回しながら歩いていたところ、ようやく一人とすれ違ったときはほっとした。あの人も蜘蛛の巣に辟易していたに違いない。帽子を手に持ってた。うんうん、つうことはあの人の来た道にある蜘蛛の巣は全部払いのけられているはず。私はようやく蜘蛛の巣の呪縛から開放されるわけだ、うわあい。「こんにちはー」なんていつもより愛想良く挨拶してすれ違う。あの人も、ほっとしていたことだろう。私も徹底的に蜘蛛の巣を破壊していたから。
道も悪かった。坂がきついという意味ではなくて、どれが道なのかわからないところが多い。獣道なんだか登山道なんだかよくわからない。そうだ、獣道といえば、糞がいっぱい落ちていた。サイズから察するに、熊ではないかと思う。
誰だってそうだと思うが、私は熊が怖い。蜘蛛の次は熊対策か。もし熊が出てきたらどうしよう、しかしたぶん私が熊を怖がるのと同じくらいに、熊も私を怖がるはずなんである。根拠はないけれど、絶対そうだと信じ込む。そうすると、熊とコンニチハしたときにも冷静に対処できるんじゃないかというはかない自信もわいてくる。しかしはかない。じっと目を見つめてガオーって言ってやるのだ。ナイフ持ってくればよかった。しかし後ろから来られたら死ぬな、何か武器になるようなものは・・・そうだ、熊はキノコを食べるんじゃないか。キノコをホレと渡してあげたらなついたりして。
キノコはそこらじゅうにいっぱいあるんである。










こんな具合に。この山のキノコは驚くほど大きくて、しかも美しい。そういえば私の父親はなぜかキノコが好きで、めっちゃくわしくて図鑑なんかもいくつも持っていたのを思い出した。一緒に山に行ってもキノコを見つけてはフムフムと立ち止まるので、なんだよまたかよとそのころは思っていたが、今になってようやくキノコのよさがわかった気がする。
20枚くらいキノコ撮った。うわ、またキノコあったよ、あれでけーな、などとキノコにばっかり気をとられていて熊のことなどすっかり忘れていた。
山はいろいろ楽しいんである。
 
山頂でおにぎり
ドーナツ
ウーロン茶
 
ひき肉とアスパラのカレー
きんぴらごぼう