かけそば
納豆
ヨーグルト
 
写真を撮ろうと思って出かけるときは、何かテーマを決めていくと楽しい。「人」とかでもいいんだが、もうちょっと絞り込んだほうが楽しさが増す。
こないだ「そこをゆく人たち」というテーマにして、不忍池のベンチに座り、カメラを固定して通り過ぎる人をとにかく全部撮った。人じゃなくても犬でも鳥でも何でもいいからとりまくる。これだけでもそこそこいいアルバムができた。
なんだろ、私やっぱり暗いのかもしれないけど、まあ楽しいんである。
 
今日の午前中は「はたらく人たち」と決めて撮ってきた。これも楽しいのだけど・・・人を撮るときはやっぱりまだ遠慮してしまう。何、俺を撮るの?という顔をされる。その顔をされるまえに激写だ!えい!


やっぱり難しいなあ。でも難しいのがおもしろいかも。午後もちょっくら行ってくるでよ。
 
焼きそば
 
「働く人たち」午後編。
上野でぬいぐるみを売るおねいさん。

後ろのポスターには「フモフモさんジャンケン会場」と書いてあった。すごく楽しそうだ!
おねいさんの持っている奇妙なぬいぐるみがフモフモさんだろうか。あいつとジャンケンできるのか。なんかほんとに楽しそうだ。景品とかいらんからジャンケンだけして帰りたい。
携帯電話が邪魔をしていい感じの写真と思うがどうか。
左から来る人も写っていれば、雑踏にまみれて一所懸命な様子がでたかも。
 

秋葉原にて。空き缶満載のおっさん。
 

神田にて。ブロックを積むおっさん。
 

有楽町にて。献血の呼び込み。
こういう仕事は、成果が見えにくいから大変だとおもう。
「A型の人も、O型の人も・・・血液は人工的に作ることができません。長期保存もできません。どうかご協力をお願いいたします」
大声で訴える。その声は切実だ。しかしこの人が訴えんとしていることはみんな知っているのだから、そんなに大声で呼び込まなくてもいいんではないか。
献血好きの私としては、献血が実は楽しいものだということを訥々と語るほうが効果があるんじゃないかと・・・まあそれは多くの人に受けは入れられないだろうが、いずれにしても、「血液検査にもなりますよー」などと献血する側の利点も言った方がよろしいでしょう。あの呼び込みだと同情を買っているようにしか思えず、あまり気持ちのいいものではない。
 

有楽町にて。ティッシュ配りのちっちゃい人。

ちっちゃいけど屈託無く配る。

売れ行きはいいらしく、すぐに手持ちがなくなる。

人が多い。
こんな調子で30枚くらい撮った。この人はちっちゃいのに健気に動くから気持ちがいいんである。さっぱりした服装も素敵だ。いっぽう、ちっちゃい人は私と目をあわそうとしない。変なやつと思っているんだろう。変なやつですまん。

おっちゃんとモロかぶってげんなり。
 
働く人たちを100枚ほど撮ったが、やっぱり難しい。もっと近づけるといいかもしれない。写真撮るよと一言かけてからじゃないといいのん撮れないかもなー。
 
 
ごはん
カツオのたたき
きんぴらごぼう
 
近所のスーパーで生のカツオが390円だったのだ。一食の予算は200円までと決めているのだが、どうにもカツオのたたきが食べたくてしょうがなくなった。
うーむと迷いながら店内をうろつく。すべての食料品がもはやカツオのたたきとの比較対象となっており、コーンフレークを見てもカツオのたたきのほうがおいしいな、なんて考えていて、やはりどうにもカツオのたたきを食べたい。痛風の災禍を予感させながらなお日本の中年たちを魅了してやまないカツオのたたきを、やはり私も食べたいのである。予算が倍ほどオーバーするが・・・むむう、にんにくとしょうがまでついているし、たまにはぜいたくもしてやれと思って買ってきた。
 
買い物の何が楽しいかって、こうして悩むのが楽しい。
 
さて、生であるので、タタキにせねばならない。すなわち、あぶらねばならない。竹串を使ったのが失敗だった。ガスコンロでしばらくあぶって、そろそろかなというときに竹串が燃え出した。わっと焦って手元が狂い、竹串がぬけてカツオのたたきがコンロの上にジューーー。旬だから脂がよくのっているのであろう、赤い炎が立ち上って大ピンチ。応急処置としてガスを止める。
黒くなって折れた竹串を引き抜いて、フォークでぶすりとやって持ち上げたら、竹串とは比較にならないほどの安定感を発揮した。なんだフォークでいいんじゃん、と妙に納得する。でも柄が熱くなるから、ふきんなどを使わないとまたコンロに落としてしまうぞ。
いったんまな板の上に乗せ、ボールに氷水を張り、そこへカツオのたたきをぶち込んで冷やす。冷やしている間はきんぴらごぼうを作る。味付けはいつも目分量なのに、なぜかいつもうまくいくきんぴらごぼう。ゴマをたくさん入れる。
きんぴらごぼうができたころには、カツオのたたきがきんきんに冷えている。再びまな板の上に乗せて1センチほどの厚さに切ってゆく。皿に盛って見ると、すんげえ大量、そして大漁だ(一匹だけど)。漁師さんありがとう、なんてニヤニヤしながらねぎを3つかみくらいガバガバ入れて、にんにくとしょうがを乗っける。仕上げはポン酢をびゃーっとかけてできあがり。
 
うんめー。ああやって燃え出したからどうなることかと思ったら、ちょうどいい具合にあぶられていた。今日の夕食は500円近くいったけどまたくいてー。
この味と引き換えに、中年どもは痛風の恐怖にさらされるわけだ。