heppoco2005-08-26

無断欠勤をしていたので、会社から何度も電話がかかってきていた。それがうるさくてしょうがないので、携帯電話を持たずに図書館や本屋などを一日中回っていたのである。
そうすると会社としては、私の安否が確認できないので、仕事を苦にして自殺でもしたのかと思い始めたらしく、実家に電話をかけたようだ。
実家には母親がいるが、電話がかかってきた時間帯は仕事中ででられなかったらしい。留守電にうちの会社名を名乗る人物の伝言が入っていたため、母親は心配し、私の携帯に電話をかけた。ところが私はまだ外出していたので、母親からの電話にもでられない。
 
私が家に帰ると、携帯電話にいくつもの着信履歴とともにメールがとどいているのを見つけた。母親からである。「電話かけても出ないから心配。どうしたん?」というメッセージだった。そのとき初めて、会社が実家に電話をかけたことを知った。
 
折り返し母親に電話した。心身ともに、めちゃ元気であると。ただ会社に行きたくないだけで、今日は携帯を持たずにうろついてきたと。
ひょっとしたら私が死んでいるのではないかと思っていた母親は、安堵とともに泣きはじめた。嗚咽というほかはない。一所懸命に何か言い続けているが、聞き取れない。よくきくと、「ほんまに心配してんで」と言っているのがわかった。
 
わかったとたんに、息子も泣いてしまったよ。「大丈夫、生きてるから。元気やし。心配かけてごめん」のどのあたりが膨張する苦しさをこらえながら、そういったことを伝えた。
 
 
四月から辞職活動を続けている間、ずっと精神的に不安定だった。持ち前の創造力も影をひそめた。
そろそろ、こんな意味のないやりとりを終わりにしたいのですが、会社の方々、どうですか?