近所の公園でルリビタキのメスが飛来していたのだが、水浴びにちょうどよさそうなところがスポットらしく、その周りに撮影目的の鳥ファンが大勢取り巻いていた。距離はだいたい15mくらい。近づき過ぎだよなあ。鳥の種類や、おかれている境遇にもよるけど、この距離が許容できるのはハト、カラス、スズメ、一部のカモくらいじゃないか?しかも大砲のような望遠レンズを多数の人から向けられるのだから、鳥にとってのストレスはかなりのものだと思う。もし近年、渡り鳥の飛来数が減っているのだとしたら、皮肉なことにその原因の一部は鳥ファンにあるのかもしれない。
あと数の少ない鳥ばかりに注目するのもどうかと思う。ルリビタキが一旦去って、私は空いた時間にモズを見ていた。すると「何がいるんですか」と聞かれたので「あそこのモズです」と答えると、「なんだモズか」という。私はモズが好きだし鳥は全部好きなんだよ悪いか。モズでがっかりする人は実は鳥が好きなわけではなく、単に珍しい鳥が好きなだけだ。Birder(バーダー:鳥を見る人)を名乗るなと言いたい。もっとひどいのは、「遠いけど、あそこにカワラヒワがいますよ」と教えてあげると「え?ありゃあ遠すぎてだめだ」って、信じがたいことに見ようともしない人がいる。ちなみにカワラヒワはわりとどこにでもいる鳥だ。珍しい鳥だけが好きで(好きですらないかもしれない)、写真に写る範囲の鳥だけが好きという。。。あきれてしまうよ。