湿気が多いとみんなよく言うけど、湿気を感じる感覚って言葉にしにくいと思う。私は湿気が多いという感覚がどのようなものかを理解できたのは20歳をすぎてからだったと思う。それまでは「暑い」と「湿気が多い」とを区別せずに使っていた。というか湿気が多い感覚がわからなかったので、「湿気が多い」という言葉は使わなかったように思う。湿気が多いときは「暑い」と表現していた。だから「暑いけど湿気が少なくて過ごしやすい」とか言われたら、それがどういうことなのかよくわからなかった。
湿気の感覚はどのようにして覚えられるのだろう。「暑い」と「涼しい」は覚えるのが簡単だ。外を歩いていると「暑いね」と言い、銀行に入ると「涼しいね」と言うから、それぞれどんな感覚を示す言葉なのかを確認できる場面が多い。だけど湿気が多いとか少ないとかは、明確に切り替わるタイミングがあんまりないので覚えにくいと思う。