地下室の手記 (新潮文庫)

地下室の手記 (新潮文庫)

ロシア文学ってやっぱりおもしろい。小難しい文学理論はいろいろあるけど、もっと単純に「この気持ちわかるわー」って共感できたり、美しい文体を何度も読み返したりするところに文学の本当の楽しみがあると思う。
地下室の手記は2部に分かれているけど、たぶん2部から読んだほうが具体的なストーリーがあってわかりやすい。1部は徹底的な自分語りで、エピソードがほとんどない抽象的な文章だから読むのをやめてしまいそうになった。