けっこう前に金枝篇の全巻を入手して、最近それをよく読んでいる。文化人類学の本なのにフィールドワークをせずに書かれているという点で批判されてるみたいで、著者のフレイザーというおっさんの想像力だけ(?)で書かれているわけだから間違った記述がてんこ盛りであるらしい。
でも、むしろそうだからこそおもしろい面があると思う。こんな本、間違いなんていくらあってもかまわない。研究ではなく娯楽として読んでいるだけだもの。文化人類学の正しい知識なんて私には必要ない。世の中の大半の人にとって必要ない。
文化人類学だけじゃない。テレビのニュースなんかではちょっとした誤報でもすぐに謝っているけれど、あれほどまでに正しさに執着するのは病的だと思う。自分に利害関係がない事なら、間違っていようがなんだろうがどうでもいいではないの。