今回はMIDIギターということで、個人的には未知の領域なもんだからやけくそに訳したところが多数。

6弦のお膳立て(Six Strings Attached)
http://www.propellerheads.se/substance/discovering-reason/index.cfm?fuseaction=get_article&article=part8
かれこれ4年間、筆者はMIDIギターをミックスさせたらどうなるかを試していた(うぐ、ハードウェアだらけ)。Reasonを使い始めてのち、ギターコントローラのほこりを払って、壊れているところがないかチェックすることにした。
 
弦に引っ掛ける(Hooking it up)
多くの人はMIDIギターのそれぞれの弦が同じチャンネルから出力する状態で使いはじめる。しばらく後、閃光のようにひとつの地平が開けるのだ。けれども、MIDIギターを”モノラルモード”にセットしていたら、それぞれの弦は個別のMIDIチャンネルに変換される。筆者のParker MidiFlyは、そのモードでチャンネル2〜7を使っている。高いE弦はチャンネル2、B弦はチャンネル3、というふうに。6弦の違ったチャンネルがどんなセットアップになっているかはコントローラのマニュアルで確認しておこう。
ReasonでMIDIギターを使うことがグレートなのは、各弦を違うデバイスに送れるという点だ。低いEはベースサウンドのSubtractorに行けるし、A弦はMalstromに送れるし、D弦はNN-XTサンプラーに、など。コントローラを”モノラルモード”にしていて、ReasonをMIDIインターフェース経由でつないでいるのなら、”MIDI In Device”の個別の赤いランプを確認できるはずだ。これは正しくセットアップされているという意味で、創作の準備ができたってことだ!
空のラックから始めて、ミキサーとリバーブを作る。次に、Subtractorを作って”Warm Pads”をFactory Sound Bank > Subtractor > Pads folderを読み込もう。筆者はいつもSubtractorのポリフォニーを1に設定してから初めるのだけど、それは本質的でない音を避けるようにするためだ。
次にShiftとOptionsキー(Macの場合)か、ShiftとControl(Winの場合)を押したまま、Subtractorのラックの”耳”をドラッグアンドドロップする。これを4回繰り返して6個のSubtractorが同じパッチの同じセッティングででき、割り当てる準備ができた。で、ラックの一番上にいって、MIDI In Deviceのプルダウンメニューですべての弦をそれぞれのSubtractorに割り当てることができる。*1筆者はアサインした後にいつもSubtractorの名前を変える。”E弦、”B弦”のように”低いE弦”まで。
 
ちっとばかりノイズをば(Make Some Noise)
もう6個のSubtractorに違うパッチを読み込んで、自分の好きなようにそれぞれのパンをまわし、オクターブを変えることができる。ようするに試行錯誤しろってこと!ここに演奏するために6個のSubtractorにグルーヴを追加した例がある。Subtractorとちょっと個性をだすためにScreamモジュールを通したドラムの一部をつかった。この例のためにMIDIギターを演奏して筆者のちょっとしたシーケンスを含めることが必要だった。Reasonは複数のチャンネルを一度に録音できないからだ。その一部を録音するためにシーケンサプログラムを使って一度にすべてを聞こえるようにし、そのファイルをReasonに読み込んだ。ここに例のファイルがある:HexSubtractors.rns|(mp3)
 
ごきげんにしる!(Crank it Up!)
同じことをもう一度やるけど、今度は全部Malstromにして、ちょっくら実験てことで(誰にも迷惑かからないんだし)、6つの違うリズムパッチを読み込もう。筆者はそのうちのいくつかを試し聞きもせずに読み込んだ。まあでもそのまま続けてMalstromのパッチを読み込み、ポリフォニーを1に、ピッチベンドは0、そしてモジュレータレートを3連符から1/8連符や1/4連符に変えた*2。ここに6Malstromを同時に演奏してベースにシンセのラインを加えた例がある。MIDIギターでオーバーダブしたものだ。たった1テイクのベースラインで調整もしてないけど、クオンタイズの機能はアイデアをすばやく形にするのを助けてくれる。(ソロだ。聞けばいかにも1テイクだってことがわかるだろう!)これが例のファイルだ:SixMalstroms.rns|(mp3)
 
ちょっと!あっち行ってよ!(Hey! Keep it Down Over There!)
ReasonでMIDIギターを使った次の例は、MIDIをRedrumで使ったときに起こる思いがけない楽しみを含んだものだ。MIDIギタートランスポーズを1オクターブあげて、ギターを演奏するように弾いてみたら、筆者のギターの高いE弦は、Redrumの違うチャンネルのMute/Soloだということがわかった。何が起こったのか:Reasonは、RedrumでC4を演奏すると、チャンネル1のソロになる。D4ならチャンネル2のソロ、E4はチャンネル3のソロ、というふうに。(プログラムに付属しているMIDI ImplementationのPDFチャートをチェックしよう。)高いE弦は10を通じてチャンネル3のソロに使っている。これはどうしたら役立つだろう?MIDIギターのはじめの弦(高いE)を使って違うモジュールのゲートパターンの演奏につかえる。
お気づきかもしれないが、Redrumを他の音源のゲート出力に使うことができるということだ。Redrumのゲート出力をSubtractorのAmp Env Gate入力に接続し、Redrumのチャンネルに違うリズムパターンをプログラムできる。そうするとSubtractorの出力はRedrumによってリズミカルにコントロールされる。複数のRedrumチャンネルの”Gate Outs”をSpider CVにつなげて、SubtractorのAmp Envelope入力に収める。オーディオサンプルをチェックして。あとこれをやった確認用のrsnファイルもある。(注意:エレキギターは.rnsファイルでは聞こえない。オーディオサンプルだけのものだ)
TriggeredPatterns.rns|(mp3)
音楽的にはこのサンプルはシンプルだけど*3MIDIギターをかき鳴らしているだけでもRedrumのリズミカルなゲートがベースパターンにシンクロをもたらしていることがわかる。はじめのうちはこれがどんなふうに為されているのかを把握するのは難しいが、これこそがMIDIギターを一定の速度で弾くような場合のReasonのライブ的な扱い方だと知らしめてくれる。Redrumのチャンネル2はミュートされていないけど、チャンネル5を通してチャンネル3をミュートしている。E弦を使わなければ、チャンネル2は”デフォルト”のリズムパターンになる。E4、F4、またはG4だとチャンネル2がミュートされて、他のパターンが発生する。すべてが連動してる!ループをミュートしたりしなかったりするのは、高いE弦のフレットを押さえるかどうかで決まる。このセットアップに少し他のモジュールを加えたら、音楽製作の色とりどりのパレットを手にしたようなもんだ。がんばってね!

*1:私はMIDIギターを持ってないからよくわからないんだけど、この記事はReasonの古いバージョンの記事だからやり方が違うかもしれない。Reason4なら図のような感じで割り当てるんだと思う。

*2:モジュレータのsyncをオンにする必要あり

*3:Musically the example is simple:どうでもいいが、プルで韻を踏んでいる。こういうのをカタカナ使わずに日本語の韻に置き換える作業が訳出の楽しみでもあり、腕の見せ所でもある。私にはその腕がないってことで