ロードバイクで高価な部品になると、空気抵抗を軽減するデザインを売りにしているものが多い。自転車の空気抵抗なんぞ微々たるものだろう、どうせプロ水準の人にしか違いはわからないと思い込んでいた。
でも考えてみると、平地を自転車で走るときには空気抵抗以外の抵抗はほとんど無いことに気づいた。路面抵抗と駆動系の抵抗は少しあるが、それこそ無視できるレベルと思う。空気抵抗さえなければ、足の回転速度がついていく限りのスピードを出せるはずだ。最大ギア比で80km以上になるだろう。
そして空気抵抗は、実はほんのちょっとのことで軽減できることもだんだん分かってくる。ドロップハンドルの上を持った状態よりも、下を持って前傾をきつくした方が前面の投影面積が小さくなる分、空気抵抗が減る。同じ負荷で走っていても、下に持ち替えるだけで3kmくらいスピードが上がるのだ。また、半そでシャツと半パンで乗るよりも、ピタピタのレーパンジャージで走ったほうが楽にスピードが出るのも、服がばたつかないから気流が乱れないという理由と思う。さらに手の位置をちょっと狭めるだけでもスピードは変わる。
平地に限って言えば、車重が多少重くなってもエアロ形状のパーツを多く取り入れる方が早く走れそうだ。まあ私のようなホビーサイクリストにとってはどうでもいい話ではある。