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ツーリング中に買ってきた蜂の子を、酒のつまみだけで終わらせるのはもったいない気がしてきて、やはりお決まりのチャーハンにしてみた。材料は別に工夫もなく、たまねぎとキャベツと卵と、蜂の子である。
ちゃきちゃきと野菜を炒めて、蜂の子を入れたとたんにモワっと悪臭が発生した。なんだこれは。思わず顔を背けて換気扇を「強」にした。
昨日まで調理せずにむしゃむしゃ食べていたのが信じられないくらいのにおいだ。入れすぎたのかもしれない。これはやはり虫のにおいだ。私は虫を料理し、食べようとしている。
食べ物のにおいではあるが、くさい食べ物のにおいだ。台湾の料理はくさいらしいが、きっとこんなにおいだろう。スープにされるととてもいただけそうにない。揚げ物だと油は一回でだめになるだろう。パンの生地に練りこんで焼いたら虫がわいたと思われそうだ。そうするとやはり蜂の子は炒め物に限るわけか。

黒いのが成虫になりかけのやつで、茶色いご飯にまぎれてあんまりごはんぽくないのが幼虫。まー、まずくはないが、うまくもないなあ。そのままむしゃむしゃがもっとも無難。