住まいの設計ノートから

住まいの設計ノートから

住宅を設計するにあたっての基本的な考え方がまとめてある本。押し扉にするか開き扉にするかによって、動線が微妙に異なる事など人間工学ちっくなネタが多い。そもそも快適な住まいを考えるということは、人間がどういう動作をしがちであり、どういう場を快適と感じるかについて考えるということだから、必然的に人間工学に関連してくる。だから建築の設計思想について書かれた本は人間の理解が深まっておもしろい。
どちらかというと、家を買う側ではなく設計する側の視点から書かれた本だけど、予備知識はまったく不要なので誰が読んでも楽しめると思う。
(ところでソフトウェア設計に関する本も、人間工学と密接に関連してしかるべきだと思うが、なぜかなおざりなことが多い。そこがソフトウェア業界のよくないところと思う)