愛犬はな死す。
こんなときに私はなぜ東京にいるんだ。情けのうございます。たとえ短い時間でもいいから会いに行くべきだった。
かーちゃんは電話の向こうで嗚咽していた。私は何もいえず。離婚して以来、一人暮らしをしながら誰よりもこの犬を支えとしていたのはかーちゃんである。
11歳だからちょっと早いけど、犬は幸せだったろうか。今、過去に撮った数千枚の写真を眺めているが、きっと幸せだったに違いないと思う。
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