すっかり写真を撮らなくなったのはソニータイマーのせいでフル充電のバッテリーが一瞬にして切れてしまうからである。
デジタル一眼をぶら下げて散歩している人をよく見かける。野良猫とか、店の軒先とかを撮っているだけだから、はっきりいってあまり面白い写真は期待できないと思うのだがどうか。
私もド素人ではあるのだけど、写真は好きだから人が写真を撮っているところを見るとつい気になってしまう。あの人はおもしろい写真を撮れるだろうか。私だったらそれではなくあれを撮るなあとか。熱心に構図を練ったり設定したりしているように見えるけど、実はおんなのひとをズームレンズで追いかけてはべるのかもしれぬなあとか。
見ていて思うが人は写真を撮るときにいろいろ考えすぎだと思う。せっかく一眼レフだからマニュアル撮影したい気持ちはわかるが、なんだかんだ言ってフルオートがいちばんいいと私は思う。街中なんて特殊な場面ではないんだし。構図も教則本どおりにやろうとして、あっちこっち立ち回る程に写真はつまらなくなってくるものだ。せっかくフラッシュメモリも安いんだから、バシャバシャ撮ればいいのに。肉眼で見たとおりのものを何も考えずに撮ったのが一番よい写真、というのが私の持論である。私はフルオート信者であり、瞬撮信者である。信者だから理由は無いけど。
私の経験上、カメラを構えて撮影までに1秒以上かかったものにはよい写真が少ない。しかしソニータイマーのせいで1秒すら電源が入らないのは困る。