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いしもち君の遺影。

牛や豚も、こうして食べられたらいいのに。
食肉加工市場で牛や豚の解体現場を見学した人は、あまりの凄惨さにそれ以来しばらく肉を食べられなくなったという。本当だろうか。私はそういう大きな動物の解体現場は見たことがないけど、少なくとも魚ではこういう生々しい姿を感じながら食べるのが一番おいしいと思う。命を食べるということは、生前の怒りや、愛情や、快適さや、希望や、恐怖などのすべてを食べるということだからだ。ありがたみが増す。
むしろ残酷なのは、動物を誰かが屠って自分の手元に届いているという現実を知らないふりをしながら、きれいに加工された料理を食べることだと思う。