落語をきいてると都々逸がよく出てくるが、なかなかいいもんだ。文句も粋だし、俳句や短歌より好きだ。俳句は短すぎて解説がないとわからない事が多いし、短歌だと最後の「七・七」でだらだらっとなってしまう。都々逸は七・七・七・五で特有の節とリズムがある。ジャズ的には「七・五」のところでスウィングする感じだ。

庭の松虫 音(ね)をとめてさえ もしや来たかと 胸さわぎ

しかし「どどいつ」という名前がよくないせいか、人口に膾炙していない。若者だとそういうものがあることすら知らないかもしれない。本もほとんど出ていない。