家の前でウォームアップをしていたら外人さんに道を尋ねられた。向こうの方に鉄道の音がするが、いき方がわからないとのこと。
英語の聞き取りはできるがとっさに話すことができない私。堂々と日本語で説明すると見事に通じたようだ。
さらに体操を続けていると、今度は日本人の見知らぬ人に「あにさんじゃないですか」と声をかけられた。何のことだかわからなかったけどすぐに人違いだと気づいたらしく、その人はそのまま去っていった。どうも私のことを上の部屋に住んでいる三遊亭王楽と間違えたらしい。
家の前にいるだけでもけっこういろんなことが起こるもんである。家の前に突っ立っているだけのおじいさんおばあさんをときどき見かけるが、あの人たちは退屈でしょうがないので、こうして何か出来事が起こるのを待っているのだろう。