heppoco2006-12-19

旬の牡蠣をたらふく食ったら旬のノロウイルスに感染したというホットな話題をお届けします。
バカなことにノロウイルスという名前は聞いたことがあるけどそれが冬に流行するもので、牡蠣を代表とする二枚貝が感染源だとは思いもよらなかった。
というか調理に際して十分に加熱はしたつもりだった。それに「生食用」と銘打ってあるとはいえ、過去にも一度あたった経験があるので多少の警戒心をもって「半額」を避け「50円引き」を選んだのだ。それでもなお。
かなりつらい食あたりだった。昨日と今日、会社を休んでようやく回復した感じ。まだ若干気持ち悪いのは日曜からほとんど何も食べていないからだと思う。
 その記録。
一日目(日曜)。
朝6時ごろ。
布団の上にて今にも吐きそうな状態で目覚める。嘔吐!嘔吐!ってニーチェが言っていた場面がリフレインしていたのは、なんかまだ夢の続きを見ていたから。この時点で下痢はない。牡蠣フライを食いすぎて胃がもたれているんだろうぐらいに考えていた。ふらつきながらまた寝る。
昼ごろ。
下痢が来た。ここまできてようやく牡蠣にあたったんだと観念した。極度の便意と戦いつつもちょっと起きれないくらいに気持ち悪かったので、布団の上で吐くか下痢便を布団の上でか、どちらかで迷う。今となっては当たり前のことだが、その二項は何ら対立関係になく、迷うところではなかったように思う。ここで同居人に「それはノロウイルスじゃないの」という旨の宣告を受ける。無念。
夕方。
病院にいこうと思ってパソコンを起動し「日暮里 内科」で検索するのが精一杯で、出てきた字を読むのがつらい。しゃーないので一件だけ場所を頭に叩き込んで外に出る。が、ほとんど歩けない。正常なら5分程度の道のりをたぶん30分くらいかけて歩いた。街中で1歩5センチずつくらいしか進んでいない老人をみかけるたびに、彼らは家についたらもうすでに腹が減る時間で、結局帰ったらすぐにまた1歩5センチで買い物に出かけねばならんのではないか馬鹿々々しいという疑問を持つことがあるが、彼らにとってはあれで限界の速度なのだということを思い知らされた。人にはそれぞれ歩く速度に限界があるということを。
病院は、閉まっていた。交番に行って内科をやっている病院はないかと聞いてみると、この辺にあるようなちっちゃい病院で日曜もやってるとこなんてあるわけねーじゃん的な返答をされて。
夜。
寝るしかなかった。よく覚えていないが、同居人が買ってきてくれたいちごとキウイフルーツが大変美味な事。体中がだるくて寒くて、うなされて寝る。
次の日(月曜)の朝。
まだ寒くてだるくて、ちょっと下痢。病院にいって一瞬で診察を終わらせて薬をもらって出てきた。「ノロウイルスですね」と言われなかった。そう診断されることにうっすら期待していたのはちとミーハーに過ぎたかもしれん。今回いちばんの反省点だ。だからといって「これってノロウイルスですよね」と聞かなかった自分はえらいと思う。
昼ごろに回復の兆し。人間らしく歩けるようになった。本を読めるかなと開いてみたけれど、まったく集中できず。
夜。
ひとりでおかゆを作れるまでに回復。ひょっとすると明日には仕事にいけるのでは、と思ったがせっかくなので休むことにした。