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コロッケパン
蒸しパン
　

もっとウソを!―男と女と科学の悦楽

生物学と科学全般にかんする対談が全編にわたって続く。どこを読んでもつまらなかった。
まず竹内という人は下ネタを言えばなんでもおもしろいと勘違いしている痛い人だ。それはまあいいとして・・・
あの日高せんせいともあろう人が、その竹内をえらく買っているらしいことが判明してショック。日高せんせいは、科学者には奇抜な発想をする態度が必要だと考えているようなのだが、日本の科学者はまったくその態度を欠いており、その点を不満がっているようなのである。だから竹内のような下ネタを科学する人を応援している、のかもしれない・・・？
でも竹内の発想はそんなに奇抜だろうか。浮気が人類を進化させたっていう竹内の説は、奇抜というよりは幼稚なこじ付けのように思えてならない。こじつけに限って言えば、もっと巧妙にやってのける人は他にいくらでもいるよ。まあ生物学者には少ない、という話ではあるのだろうけど。
この本の全体的には、大学の体質がだめだとか日本の学者がつまらんとかいう話ばかりなのだが、そんなのは実際に「生物学」を履修している大学生とか、研究者以外の人にとってはどうでもいいわなあ。単に「生物」に興味があるだけの読者はこの本を読んでも何も得るものがありません。平たく駄本と言わせてもらう。