heppoco2006-10-28

オムライス
 
献血をしてきた。問診されるときに、今日はお越しいただいてどうもありがとうございました、と何度も言われて恐縮した。
私が献血を好きな理由は、こちらが豊富にもっている血を、必要としている人がいるからである。私は血を抜かれても別にどうってことないのだが、その血が足りないために生命の危機にさらされている人がいる。
もし血を抜かれると気分が悪くなったりするなら、私は献血なんてしない。こちらが我慢して誰かが救われるのは、いわば当たり前だからだ。そういう構図でよければ、他に人助けの手段はたくさんあると思う。献血がすごいのは、こちらの我慢がほとんどゼロなのに誰かが助かる、というところだ。その構図が好きで、つい献血したくなる。
ボランティアというのは、そういうものでないといけない。
誰かがAというものを必要としているからAをしてあげる、というのはボランティアじゃないのだ。誰かがAをしたいと思っていて、かつ誰かがAを必要としているという状況でこそボランティアが成立する。