夜、ストイックに走っていると、隅田川あたりが車両通行止めになっていた。今日は、隅田川花火大会だった模様。
それでか。今日の朝に同じところを走ったときに、道路上にガムテープで「カワバタ」とか人の名前がびっしりと埋まっていたのは。場所取りね。私はてっきり街のお祭りで屋台でも出るのかと思っていた。
車両通行止めのところを自転車でゆるゆる走っていると、浴衣を着た大勢が私の前を横切ってゆく。きれいなねーちゃんがあちこちにいたが、なぜか魅力に欠けているのが気になった。どうしてだろう。
 
図書館で見た、九州の祭礼で使われるお面の写真が大変よかった。天狗が、通常イメージされるよりももっと醜い表情をしていた。だけど祭りの主役は、それらなのである。私が心を打たれたのも、それらなのである。日本でもああいう祭りがのこっているのだなあ。
きれいな浴衣のねーちゃんは残そうとしなくても勝手に残るが、天狗のお面は誰かが残そうとしない限りいつのまにかなくなってしまいそうである。私は図書館に行くまでその天狗の存在を知らなかったので、いきなりそれを大事にしろと言い出すのは変かもしれない。でもやっぱりああいうのは大事だと思った。たぶん神はああいう姿をしているから。いつまでも残っていてほしい。