ごはん
みそ汁
 
キムチチャーハン
 

株美人!

株美人!

株に詳しいおじさん(著者)が女子大生6人と対談しながら、株のしくみをわかりやすく解説する本。
おじさんにとってはまさにハーレムだなあと思っていたら、6人の女子大生というのはこのおじさんの妄想の産物ぽい。ある意味危険な本だ。
帯には、株で「美」と「知」を手に入れる!と銘打ってある。株取引をすることで「知」はともかく「美」とどうつながるのかがこの本の最大の見所だろう。しかし言及されていない。たぶん、株主優待セールなんかでいい服を安く手に入れて美人になれると言いたいのかもしれん。ところがよく見てみると妄想女子大生はみんなもともと美人であって、美を目的に株をはじめるよりも早いとこ私と結婚してほしいと思うくらいなのである。したがってこの本は、もともと美人だけど株を知らないバカな女子大生を知育して才色兼備にしてあげようという試みの本とする説が有力である。フェミニストよ立ち上がれ!
株でもうかったらおしゃれができて美人になれて、株でしっぱいしたら喪失感でヤセて美人になれるとか、それくらいの強硬な論理があったらちょっとは笑えるのに。
そもそも「女性のための」とかで売り出している本は、単に内容がカンタンでバカでもわかるようにしてあって、色遣いがピンクっぽいだけだったりする。女性はみんなバカであるかのような扱いだ。株の売買で男も女も関係あるもんか。というか男のバカの立場がなくなるじゃないか。どうせなら正直に「バカのための」と書けばいいのに。それなら私も買うのに。
内容はというと、たしかにかなりわかりやすい。まあそれはいいとして、この本ひとつで株に手をだすのははっきり言って危険だ。最後の方に「チャートの見方」を紹介している章があるが、その内容ときたらテクニカル分析まがいの理屈で売り時/買い時を解説しているのである。たとえば底を三回打ったらそろそろあがるから買い時だと言うんだけど、それって後付の論理でしかないじゃん。紹介されているチャートの例が明らかにそれっぽく見えるものを選んでいるとしか思えない。だって他の理屈で紹介されているチャートはかならずしも底を三回打ったあとにあがっているわけではないもの。
あと自分が好きな会社の株を買ってその会社を応援しよう、とか書かれているがそれは間違ってるぞ。少なくとも誤解を招く。たとえば女子大生が10万円の株をかったとしても、その会社に10万円が入るわけではないぞ。その株を売ったどこかの誰かに入るだけだ。だからその会社にもたらす喜びといえば「女子大生がウチの株を買った」という以上のものではない。そもそも10万円出して応援したいのならその会社の商品を10万円分買えばいいだけの話じゃないか。なぜ株を買わねばならぬの。
さらに、応援するつもりで株をかったあと、なんと株価が3倍にもなったとしよう。これで好きな会社も応援したし、20万(10万×3倍=30万で、元手が10万なので30万−10万=20万)儲かってうれしい。でも、株を売らないことには実質的に20万手入ったことにはならない。そこで売るか?せっかく応援した(つもりになった)のに。まあ売ったとしよう。20万儲かってうれしいなあ。で、もう応援しなくていいの?・・・だから、応援なんてどうでもいいじゃないですかと言いたい。・・・逆に売らなかった場合は、20万儲かったというのはあくまでも名目上の話になる。それでいいと言うのならそれでいいと思うが。配当も出るしね。
私は株のことはよくわからないので、やったことはない。やっている人はどういうふうにやっているのだろう。ちゃんと日経新聞とかダイヤモンドナントカとか読んでるのだろうか。私はそれが面倒くさいのでやりたくない。株をやれば経済に興味が出てくるというけど本当かなあ。というか、そういう人たちが言う「経済」って、どこの会社がああしたこうしたとかいう話ばかりだもの。やんなっちゃう。
 
ごはん
みそ汁
ニシンの身欠
 
なんだか部屋が生臭いと思っていたら、ニシンのせいだったことが判明。一匹100円以下で安いし、えらい硬くておいしいんだが、臭いのはどうも。