ごはん
みそ汁
 
無職になってそろそろ90日が経とうとしている。大学生のころ、社会人学生に「働き出したら一週間以上の連休はありえないよ」と言われて絶望的になったことを覚えているが、なんのなんの。このままいけば200連休は可能だ。
でももうこれくらい長く続くと「休んでいる」という感覚がなくなってきて、働くということが他人事のように思われてきた。近頃は自分が社会人であることを忘れてしまうほどだ。これはひょっとしたらイケナイ兆候なのかもしれぬ。でも今のところ失業保険も受けていない(受けるつもりもない)し、仕送りなんてものもあるわけがない。にもかかわらず税金(酒税もたばこの税金も!)全部きっちり納めている。病院にもいっていない。だからいちおう誰にも迷惑はかけていない。と思う。その代わり社会へ何も還元してはいないのだけれど。
そして90日間はほぼ一人で過ごしてきた。恋人はいないし友人もいない。おまけにテレビもDVDもエロ本もないとゆー禁欲生活を送ってきたわけだ。娯楽といえば自転車とピアノとカメラと発泡酒と山登りと・・・けっこうあるな。でもまあ、それくらいだ。よく続くもんだなあ。
 
焼豚チャーハン
 
学生には夏休みなどの長期休暇がある。なぜあのようなものがあるのか考えたことはないだろうか。
学校の先生にこう言い聞かされたことはないか。「夏は暑くて勉学に集中できないから」と。冬は年末年始をゆっくり過ごさせてあげましょうと。春はまあ、準備期間とでも言おうか。
たしかに先生の言うとおりなのかもしれないが、それなら夏休みの宿題などがあるのはちょっと納得できないのである(全部やったためしがないけど)。
どこかで聞いた話だが、一説では夏は農業が忙しくなるから勉強どころではないので学校がお休みになったのだということ。その農業社会時代の名残が現在までずっと続いているというわけだ。かつては子供たちも家業の力になっていたのだな。これは先生の言い分よりはいくらか説得力があるように思う。
いったんこの制度ができてしまったからには、農業社会時代でなくなったからといって、それをやめてしまうのは惜しい。何より先生自身にとって惜しいことだろう。生徒に休みを「与える」立場であるという名目を利用して、彼らもハッスルバカンスするのである。それをなくしてしまうわけにはいかず、そのままずーっと続いてきた。しかも休みを与えるとたいていの生徒は喜ぶわけだからハッピーハッピーで無問題(中には「休みはつまらん」という育ちのいい子もいるが)。だから先生はうそをついていたのではあるまいか。暑いからといって学業に専念できなくなるはずはない。勉強をする気のある子は塾に行ってまで勉強をするのだし。
でもずっとこの制度が続いたらいいのになあ。私には関係ないことだけど、なんとなく。
 
ごはん
みそ汁