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勉強しなきゃならないことがたくさんある中で、本を読む時間がない。
それでも私は読み続ける。
最近気づいたのだ。いや、ずっと前から気づいているけれど、確証がもてなかった。世の中の、ありとあらゆる物事は、どれも少しずつ「興味深さ」を内包しているということ。文化にも、政治にも、社会にも、統計にも、建築にも、音楽にも、スポーツにも、生物にも、物理にも、それぞれに事情というか限界みたいなものがあって、そこにえもいわれぬ趣が感じられるのだ。それは、私にとって、おもしろいことなのだ。
最近の読書趣味がいろんな分野をまたがっているのはそういう理由がある。
で、今日は2冊読んだ。
- 作者: 清水義範
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/07
- メディア: 新書
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特に目新しい見解があるわけではないが、陳腐というわけではない。一言でいうと「わかってるおっさん」という印象を受けた。私が知る限り、こういうおっさんはとても少ないのである。
もういっちょ。
- 作者: モーセンムスタファヴィ,デイヴィッドレザボロー,Mohsen Mostafavi,David Leatherbarrow,黒石いずみ
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 1999/08/01
- メディア: 単行本
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確かに、奈良の春日大社なんかは、今でこそ鮮やかな朱色に塗られているから味気ないけれど、10年ほど前(?)までは朱色の塗装なんてぜんぜんなくて、茶色に風化した木がなんとも荘厳な風合いをかもしていたのだ。
広島の厳島神社が台風でバラバラになった後、改修されて朱色のペカペカになったのを見てガッカリしたのは私だけではないはず。そういう人にとってこの本はうなずける内容ではないかと。
でも、知らない人とか知らない建物ばっかり紹介されているから、内容が頭に入ってきにくい。