本を読むこと自体、もともと好きじゃない。
でもたまに、近頃そうであるように活字欲が異様に高ぶるときもある。これも1ヶ月くらい続いた気がするが、そろそろ収束に向かっているようだ。
宮部みゆきを読んだ。
 

とり残されて (文春文庫)

とり残されて (文春文庫)

5段階評価で3くらいのおもしろさ。4かな。ううむ、真中を取って3.5で。って小数点ついたら5段階評価の意味ねー。
 
これは短編集で、こないだ読んだ人質カノンよりもSF寄りというか、「あり得ない話」ばかりなので、リアル好きの御仁にはウケがよくないと思われる。
 
でも、さすが売れているだけのことはある。この読みやすさがくせになるのだな。
ちょっとセンスのいいJ-POPのように、クセがなくてムカつかず、後味はさっぱりしている。読んでいる最中は心にじんわり沁みることや、ふーんなるほどね的な箇所もあるが、読み終わった瞬間に内容を忘れるくらいに後を引かない。
まあそういった読書をよしとするかどうかも、御仁の趣味にゆだねるのだけれど。
 
私的に宮部みゆきはいいぞ。私が気に入るものの中で、人にオススメできる数少ない代物だと言える。