こないだ田植えで実家に帰ったとき、帰りの新幹線が退屈だろうから本をひとつ持って帰ってきた。

人質カノン (文春文庫)

人質カノン (文春文庫)

私はミステリー小説が嫌いなのだけど、うちのかーちゃんとねーちゃんはミステリー小説しか読まないのでこういうのしかなかった。ふたりはちかごろ宮部みゆきのファンらしい。
 
まあ所詮新幹線の退屈しのぎなので、何でもいいやと思って読んでいたが、7編納まっていてどれもなかなか面白い。相変わらず推理ぽいものは好きになれないが、そうでないものは読んでいて気持ちよくなれる。話が複雑すぎないところがいいのかも。
売れる理由がわかる気がする。日常の中でなんとなく思っていることを正当化してくれるというか。読者を否定する部分が少ない。
 
なんとなく活字を読みたいだけのときに重宝すると思う。