名刺交換のぎこちなさは何回やっても改善することはない。
受け取ってハイ終わり、というわけにはいかず、必ず何かしらひとことふたこと会話を交わすのが礼儀とされる。交わさないけどね、私。社会人失格ですな。
 
きょうはあれだ、以前(去年の11月ごろ)に名刺交換をした人と2回目の会合があった。
で、たぶん私の印象はたいてい薄いものなので、その人は私と初対面だと思ったらしく、
 
「あの、名詞をいただいてもよろしいでしょうか」
 
ときた。
こんなときどうするか。社会人としての素養がためされるところだ。
 
「いえ、以前名刺交換しましたよね?ホラ、飲み会の席で・・・」
 
と、私の発言。その人は絶句してたね。ピンと張り詰めた空気。
私は社会人失格だろうか。失格でいいよ。もう。
 
いや、人の顔を覚えられない相手のほうがだめなんじゃないか。うーんでももうちょっとうまい断り方もあっただろうに。
 
「いやーもう名刺入れがパンパンで入らないんス」
「名詞は不要です。匂いで人を覚えますから」
「大丈夫、あなたのことは生涯忘れません」
「プリクラのほうがいいなあ」
 
最後のはいいんじゃないか。おっさんウケしそうなあたり。
 
まあこんなようなシチュエーションでどのように振舞うか、おとなしく受け取るか、頑として断るか。
新人教育研修ではそういったレッスンをしてほしかった。