齋藤彩さんの個展にいってきた。
昨日一晩、彼女の画集を見ていたので少しは耐性ができているかもしれないと思っていたが、やはり、度肝を抜かれました。すばらしいです。恐れ入りました。これからはあなたの時代です。結婚してください。
 
インスピレーションだけではないと思う。ジャズミュージシャンの即興演奏がいくらかワンパターンに陥りがちなのと同じように、こころに浮かんだものをヒョイと描くだけではあれだけのものは作れない。かといって、モチーフをどのように変形させるかじっくりと考え、ワンパターンに陥ることのないよう配慮しすぎてもつまらないものになってしまう。
インスピレーションと思考の狭間、それも絶妙な狭間で、彼女の作品はできるのに違いない。私が思っているだけだけど。
作品の数が、今日見れたものだけでも100を越している。200くらいか?にもかかわらず「またこれかぁ」というものが(ほとんど)ない。これはすごいことだ。
 
考えすぎかもしれないが、彼女の絵を見ていると、人間の限界って、私が思っていたよりももっと先にあるのかもしれないと思うのだ。無能なサラリーマンである私も、可能性と希望をもって生きつづけようと思いましたマル!
 
 
さて、そんな個展だがお昼の12時半くらいに入って、1時間くらいいたのだけどその間私以外の人は来なかった。まだ知名度がないゆえか、人気がないゆえか。