うちの庭にもツグミがきていた。たまたま来ていただけなのか、前からいたのかわからない。ツグミはこれといった特徴もなく地味な鳥だけどそこがまたいい。
日曜日に近所の川沿いで鳥見をしていたら、偶然数人の知人に会ってしまった。彼らには私が鳥好きであることを言っていない。望遠鏡で川の土手なんぞを凝視している現場を見られるのは思いがけず恥ずかしいものである。
「何がいるの」
ツグミがいる」
ツグミが鳥の名前であることくらいはたぶん伝わると思うのだけど、どうだろう。普通の人はスズメとカラスとドバト以外、近所の鳥の存在を知らない。そしてそれらの鳥が美しいことを知らない。
その日はジョウビタキキセキレイツグミキジバトシジュウカラカルガモマガモダイサギオオバンハクセキレイ、モズ、カワセミヒヨドリなど。おなじみの鳥たちを見た。