自分の周辺の人間がちらほら結婚し始めているので、お前はどうなんだと聞かれたりする。結婚なあ。する気はないが、したくないわけではないし、したいわけでもない。結婚のことは考えてもわからないから、そのうち自ずとわかるんだろうと思ってそのままほったらかしにしている感じだ。
でも明日同じ質問をされたらまた違う答えをするような気もする。要は結婚の話題にならない限り結婚について考えをめぐらせることがないので、これといった思想がない。
哲学者のカントによると結婚とは

「性の異なる二人の成人がお互いの性器の使用に関して取り交わす契約(ジジェク:「斜めから見る―大衆文化を通してラカン理論へ」より)」

である。さすがだな。まあそんなとこでしょうよ。じゃあ既婚者がオナニーをすると契約違反になるのかという意見があるようだが、性器をどう使用すべきかはその契約の中で決まるわけなので、その意見は的外れである。オナニーはOKという契約をすればいいだけの話だ。

斜めから見る―大衆文化を通してラカン理論へ

斜めから見る―大衆文化を通してラカン理論へ