100円ショップに入ったらマッコイタイナーのピアノと思われる激しいジャズが流れていた。もしかしたらジャズ好きな店主なのかもしれないが・・・・いや、むしろそうれであればこそ、100円ショップにあのBGMをチョイスする感性は終わっていると思う。たぶんジャズ好きでもなんでもなくて、ジャズさえかけときゃおしゃれなんだろという考えなのだろう。100円ショップをおしゃれにしなければならない理由が私にはわからない。有線放送でああいう激しいジャズのチャンネルがあるんだろうな。
 
音楽的な感性がどうこうと言う以前に、何もないからとりあえず音楽を聴くという習慣はもうやめにしてほしい。いつからか、誰もが音楽に対して鈍感になっている。常に何かを聞いているという状態は、常に何かを食べているという状態に等しい。なんだかとても淫らだ。
BGMという概念自体がもはや愚だ。いまや静かな空間で時を過ごすことのほうにこそ価値がある。私は音楽を聞くことが大好きだからこそ、そう思う。