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最近気づいたんだけど、おもしろくない小説の条件は、「その小説の世界における常識がわからないこと」である。倉橋由美子の小説は、数ページ読めばグロテスクなファンタジーであることがわかるので、いくら現実にはありえない発言や現象が書かれていても、そういうものとして読むからおもしろい。
逆に、どこまで読み進んでもその小説の中での常識がよくわからない小説は、すべからくダメである。そういう小説は、小説の世界をちゃんと構築できていない証拠だと思う。これを読んでそう思った。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 文庫
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