トイレの神様」を読んだけど、意外とよかったよ!
最後おばあちゃんが死んだとき、女の子は「わたしはいい子じゃなかったのに」って泣くんだけど、それはたぶん違うんだよ。おばあちゃんは、女の子にいい子になることなんて望んでいなかったのだ。孫の成長を見られるということが、おばあちゃんに満足をもたらしたのだと思う。成長するということは、単に年齢を重ねることや、体が大きくなることや、「べっぴんさん」になることではなく、おばあちゃんから離れていくことである。
まあ深読みではあるんだけど、おばあちゃんも、この子と同じ過ち(?)を犯して泣いたことがあるんだと思う。それをどのようにして償えばいいのか?おばあちゃんは、この子を許すことによって償った。そして、いつかこの女の子に孫ができたときには、同じようにして許すことができるんじゃないかな。
と、いうふうに読めば、けっこういい本だと思うのだけど、どうかな・・・

トイレの神様(DVD付)

トイレの神様(DVD付)