日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

ガイジンさんの日本旅行記。日本の風土や日本人について、よいところも悪いところもズバズバ書かれていておもしろい。さすがガイジンさんという感じだ。でも1878年のことだからさすがに古いんだなー。
それに、この本で書かれている日本のよいところや悪いところって、著者の好みの域を超えていないんである。たとえば東京は醜悪で日光は美しいという。まあその気持ちはわかるんだけど、だからなんなのよと言いたくなる。その点ではバーナードルドフスキーの方が独断的な理論があって、それでいて妙に納得できる感じがして好きだな。そういやルドフスキーが日本人だったら立川談志みたいなおっさんになるかも。