スポーツで、日本人は外国人には勝てない、といわれることがある。それに対して「同じ人間なんだからハンデなんかない」と主張する人がいる。
実際のところ日本人と外国人との間に歴然とした天賦の才能の差があることは、暗黙の了解である。そんなことは議論するまでもなく、明らかなことだ。
髪の色や瞳の色、皮膚の色が違うのに、運動能力にまったく違いがないといえる根拠なんてない。むしろそこに違いがないほうがおかしい。
でも、そうだからといってスポーツがつまらなくなるわけではないじゃないか。主張すべきなのは、才能の差がないということではなくて、才能の差があってもそれは乗り越えられる可能性があるってことなんじゃないか。才能のない人種が、どうにかして才能のある人種に勝とうとするところに、こころをうたれることだってあるんだ。それがあるからこそ、スポーツはおもしろいんではないの。