兄の子どもがまだ保育園児なのに、カタカナやひらがなの書き方を練習しているようだ。練習帳を見てみると、なかなか苦労の跡が見られて興味深い。「す」を左右逆に書いていたりする。

この「す」は間違いである。でも、これが絵の場合はどうだろう。

鉛筆の先が右を向いていたら、間違いなのか。いや、どちらを向いていても鉛筆の絵であることにかわりはない。絵の場合は、向きによって正しかったり間違っていたりするわけではないのだ。じゃあなぜ文字は左右逆に書いてはいけないのだろう?
これを子供に理解してもらうのはけっこう難しそうである。
常識を身につけるというのは、気が遠くなるほど地道な作業だと思う。