とろっ豆という納豆は、めんどくさがりの納豆好きにぴったりだ。最安値の商品よりも10円か20円高いのに、近所のスーパーで一番はじめに売り切れる納豆はこれである。タレやからしの小袋がない(その代わりにパックの端っこにゲル状のタレがついていて、それを箸でつまんで入れる)というだけでこの納豆には圧倒的な存在価値があるわけだ。
といっても、他の納豆についているタレを処理する作業なんて、ものの10秒で済んでしまうんである。たった1日でも86,400秒もあるのにそのうちの10秒(1日の0.012%)の時間が節約できるだけで「あらっ便利!」てなことになるんである。ほんと人間て怠惰な生き物だなあ。この商品を開発した人たちは、ほんのちょっと高いだけなら、10秒節約できるだけで売れるのだ、ということに気づいたという点で大変えらい。
そのうちかき混ぜなくてもいい納豆が登場したら、私はその納豆ばっかり買うのでぜひ開発していただきたいのだ。