酒に関して言うと、昨日山手線に乗ったんだが、どこかの駅に20歳以下の飲酒をいさめる広告が出ていた。まあ法律で決まっていることだから当然だとは思うものの、その広告の文句が妙に説得的で私は反感を覚えたのである。「酒がなくても楽しいことはいっぱいあるんだよ」みたいなことが書かれていた。もちろんそうだ。でもそれは大人だって同じことじゃないか。何かといえば飲み会ばかりやり、特に人付き合いにおいて酒に頼ってばかりいる大人にそんなこと言われたくないだろう。書くのなら、なぜ法律でそう決まっているのかをちゃんと説明してあげなきゃいけない。
私はポルノと酒がなぜ子供に禁じられているのかがずっとわからなかった(ポルノに関してはいまだによくわからない)が、ただ、酒については若い頃に飲みすぎると成長を阻害される恐れがあるから禁じられているのだ、と保健の授業でたった一度だけ聞いたことがある。ちゃんと合理的な理由があるんじゃないか。あるのなら、それだけを言ってやればいいのだ。理由の説明もなくだめだとばかり言われていたら若い人が納得しないのは当然だ。仮に大人であろうと子供であろうと酒は一切禁止という法律ができて「酒がなくても楽しいことはいっぱいあるんだよ」という看板を見たら、みんな怒るでしょう。
まあ保健の授業で聞いたこともほんとかどうかわからないが。