けっこう前に仕事用のリーガルの靴を買って、家に帰って箱を開けてみたら注意書きがたくさん書かれていた。濡れると変色するから雨の日には履くなとか、濡れた路面では滑るぞとか、走ると危ないとか底が磨り減るとか、そんなようなこと。私はこの靴が特別そうなのかと思って、とんでもなく脆弱な靴を買ってしまったよと後悔していたのである。
でも1年近くずっと履き続けているけど、普通の靴となんら変わりはなく、丈夫だ。雨の日にも履いてるし、走ったりもしている。注意書きがあまりにも注意深すぎるだけだったようだ。どんな靴も同じようなもんだろうか。
やってはいけないことを全部書き出すときりがない。そのうち「煮ても焼いても食べられません」「人を蹴る道具ではありません」「この靴で玉乗りをすると危険」とかも書かれるようになるんじゃないか。まあそれはそれで、おもしろいからそうなってほしい気もする。