ある事について、私かもう一人に一方的な過失があるのでなく、それぞれに半分くらいの過失があるような状況で相手に謝るかどうかを悩んだりする。ある面ではこちらも悪いわけなので、早く謝ってすっきりしたいとは思うがそうすると全面的にこちらへ責任を押し付けられそうな複雑な状況である。というのは、それぞれに半分くらいの過失があると思っているのは自分だけかもしれなくて、相手の考えではこちらが一方的に悪いと思っているかもしれないから複雑なのだ。
経験から言うと、こういうときは相手よりも早く謝るに越したことは無い。その際、自分はこの範囲について謝っているだけで残りはあんたのせいだ、ということを言えればベストではある。でもそれは相手を逆撫でする可能性があるから実際には難しいことが多い。事によっては全面的にこちらが悪いと思われたとしても、それで嫌な空気が解消されるならまあ別にいいかと思うことがある。
まあどう対処するかは、シチュエーションによるだろう。仕事なら、たとえ揉めたとしても責任範囲をはっきりさせるのが正しいと思う。案の定揉めることが多くてすごく疲れるけど、そうしなければならない。でも私的な場面では・・・私はお人よしだし、揉め事は嫌いだから「すべて私が悪うございます」で解決したくなるのだ。
世の男女が口論になると、女の方が強いと言われることがあるが、それは強いとか弱いとかの問題ではないと思う。男は多少のわだかまりがあったとしても「すべて私が悪うございます」で解消したがる傾向があるのに対して、女はうやむやなまま解消させるのは気に入らないらしく、「はっきり解決させたい」と思う傾向があるようだ(解決は非常に難しいこともあるが)。それは単に考え方の違いである。そもそも性格に強いとか弱いとかはありえないよ。